令和6年度(第60回)九州地区国立学校会計事務研修を開催
熊本大学では、10月9日から10月11日までの3日間、「令和6年度九州地区国立学校会計事務研修」を黒髪キャンパスで開催した。本研修は、九州地区の国立学校職員を対象とし、財務会計に関する基礎知識の習得を目的としたものである。
今年度は対面形式研修として開催したが、広く聴講の機会を設けるためWeb配信も行った。(Web配信視聴者は研修生とはしない)
結果、対面形式研修は16機関から推薦された研修生69名、Web配信視聴者(希望枠のみ視聴)は194名と多くの方に参加いただくことができた。
今年度の研修では、熊本大学名誉フェローの蒲島郁夫氏による基調講演「逆境を乗り越えて-不可能を可能に-」を皮切りに、文部科学省より高等教育局国立大学法人支援課の田畑課長補佐による「国立大学法人運営費交付金について」、大臣官房会計課総務班の小倉企画外渉係長による「政府調達に関する動向等」、研究振興局大学研究基盤整備課の熊谷課長補佐による「大学の研究力強化について」、監査法人による「国立大学法人会計基準」、同大の渡辺監事による「内部統制」及び同大の黒沼理事による「国立大学法人の分岐点」と充実した内容の講義が行われた。
蒲島熊本大学名誉フェローの基調講演に際しては、熊本県PRキャラクターである「くまモン」が登場するなどし、大いに会場が沸く場面もあった。
施設見学では、同大の国の重要文化財に指定されている五高記念館及び工学部研究資料館を訪れ、専門員の説明を受けた。また、施設内で展示準備が進められていた「アンモナイト展」の準備風景も併せて見学することができた。展示物は国立科学博物館から借り受けた貴重な化石であり、興味深そうに見学している様子が見られた。
班別討議では「会計業務の課題と改善?解決策」をテーマとし、各担当別に編成された班内で活発に意見交換が行われた。代表の一班は、同様に重要文化財に指定されている旧第五高等中学校化学実験場(階段教室)での発表を行い、研修生たちは明治時代の学生気分を味わった。
3日間の研修を通じて、研修生たちは会計知識の習得や見識を深めるとともに、他校の職員と交流を深めることができ、大変有意義な研修となった。
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