『三都市シンポジウム2018 in 熊本』を開催しました
『三都市シンポジウム2018 in 熊本』を開催しました
11月10日(土)、三都市シンポジウム2018 in 熊本実行委員会(熊本大学工学部まちなか工房*、すきたい熊本協議会、熊本商工会議所)の主催により、『三都市シンポジウム2018 in 熊本』が開催されました。
金沢市、岡山市と熊本市は、人口規模、城下町、旧制高等学校(金沢大学=第四高等学校、岡山大学=第六高等学校、熊本大学=第五高等学校)、新幹線など、共通点の多い三都市です。これら三都市による、まちづくりに関する意見交換を行う場として、2005年からシンポジウムを開催、今回のシンポジウムで10回目を迎えました。
シンポジウムでは、各都市は商店街、行政、大学でチームを作り、その年のテーマについて本音で語り合います。今年は「駅前」と「中心街」の競争と連携をテーマに行いました。
1972年の山陽新幹線の岡山までの開通から、2011年の九州新幹線の熊本乗り入れ、2015年の北陸新幹線の金沢乗り入れまで40年の隔たりがあります。いっぽう、駅前と中心街という2つの拠点間の都市機能の集積バランスの問題は、三都市共通の課題です。
当日はまず、熊本駅前や桜町地区の大型再開発の現場、上通や下通などの中心街の「まち歩き」を行いました。その後のシンポジウムでは、駅前と中心街のそれぞれの個性を活かし、バランスのとれたまちづくりをどのように行っていくのか、地元商業者からの現状報告や行政職員から各都市の動向についてのプレゼンテーション、パネルディスカッションが行われました。
シンポジウムは、三都市の大学と行政、商店街が連携して、地域課題の解決を図る場として、今後も開催されます。来年度は岡山でのシンポジウムの予定です。
再開発が進む熊本駅前からのまち歩き
熊本市現代美術館アートロフトで開催されたシンポジウム
パネラーの発言を熱心に聞き入るシンポジウム参加者
2005年5月、学生や教員が『まちづくり』をテーマに学ぶため、実際の研究フィールドである市街地の中の研究室として、上通並木坂商店街に「まちなか工房」を開設しました。12席の研究スペースと、40~50人収容の展示?ゼミスペースを備えており、そこを拠点に学生や教員が熊本市の中心市街地の活性化をテーマに、臨床的、実験的なまちづくりについて研究し、学習しています。まちなか工房で学ぶことの意義とその成果を地域に、全国に、さらに発信し、まちづくりに還元していきます。
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