勝田陽介准教授が日本化学会の「ハイライト講演」に選出されました
この度、先端科学研究部 物質材料生命工学部門 生体?生命材料分野 勝田陽介准教授が、日本化学会のハイライト講演に選出され、3月10日(金)にオンラインで開催された「日本化学会第103春季年会記者会見」にて、プレゼンテーションを行いました。ハイライト講演には、日本化学会の全口頭発表3850件のうち、5件が選出されています。
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<講演内容>
「次世代型核酸医薬を志向したRNA hacking 技術による遺伝子発現制御法の開発」
近年、「核酸医薬」という新しい薬に大きな注目が集まっています。核酸医薬は患者数が全世界で数名しか存在しないような「希少疾患」や、新興感染症に対する切り札になり得る存在であることから世界レベルでの研究が展開されています。
しかし、基本的な知的財産権を欧米の企業が握っていることから、日本において核酸医薬を医薬品化するためには、権利問題などを慎重に検討しながら開発を進めざるを得ません。
このような背景から、我々のグループでは純国産技術である「RNA hacking」という技術の開発に取り組んでいます。すでに指定難病である肺動脈性高血圧症に対しても動物レベルで良好な結果が得られており、今後、大学発の医薬品化を目指して検討を進めていきたいと思っています。
今回の講演では現在得られている最新の研究内容の報告を行い、日本化学会春季年会においてハイライト講演として選出していただきました。
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<関連ウェブサイト>
公益社団法人日本化学会ウェブサイト「第103春季年会記者会見の開催とハイライト講演?シンポジウム選出」
熊本大学大学院先端科学研究部 准教授
勝田 陽介
電話:096-342-3458
e-mail: katsuda2243※kumamoto-u.ac.jp
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